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執筆者の写真HANAIプロダクション

大井コラム #6


こんにちは、アシスタントの大井です。

2017年も残すところあと2ヶ月を切りましたね。

生徒の皆さんとお話をしていて思うことは、本当に手話が上達してるな~ということです。

授業中の発言ももちろん前に比べて積極的になっていますが、それだけじゃなくて、色々と冗談を言い合ったりしてるんです。

普通の真面目な手話なら、流れからこういう事言ってるのかなーと想像することもできます。

でも、冗談って突然突拍子もないことを言ったりするので、話の予想がしにくいと思います。

でもでも、生徒さんたち、そんな冗談も通じて普通に笑って会話をしているんです。

やっぱり、発表会後の皆さんの伸び方って本当にビックリするぐらい違うんですよね。

7~9月期が終わり2週間振りに皆さんとお会いしたときも、手話の上達ぶりに驚いたんですが、そこからの伸び方がまたすごいです。

皆さんの自信が付いたのか、何かコツをつかんだのか。ご自分では気づいていないのかもしれませんが(いや、気づいてるかも??)、とても変わってきています。

今までだったら、必ず説明し直していたはずなのに、すぐ通じたり。

数字もゆっくり表したりせず、普段通りに表しても読み取っていたりするんですよね。

飽きるほどここに書いていると思いますが、とにかく見る、そしてイメージする。さらに自分で表してみる。これが何よりも大切なんですよね。

昔、私が手話を習い始めたての頃先輩方に、どうしたら手話が上達するのか聞いたら、「とにかく見てイメージする」と言われました。

最初は、イメージ・・・イメージ・・・何のこっちゃ??って思っていましたが(笑)、今は声を大にして言いたい、「イメージして!」(笑)

ろう者と健聴者の脳はそもそもの構造?が全くもって違うんですよね。

健聴者は、何かを見てそれをなんとなく文字に置き換えている部分があると思うんです。

文字で処理しているのか、思い出す時に文字に置き換えるのか、なんだか微妙なところですが・・・(笑)

でも、ろう者は見たものをそのまま映像として処理しているんです。

だから手話はまさに映像そのものなんです。

見たものを見たままに表す。

なので、映像をイメージできないとなかなか読み取れないんですよね。でもそれさえできれば、あとは楽勝・・・とは言いませんが、あとはただ練習あるのみです(笑)

手話が上達している生徒さんの共通点ってやっぱり、日本語に拘ることなくイメージしているかどうかなんだと思います。

これまで、長く講習会に通ってきましたという生徒さんだと、教わった単語に固執してしまったりする方が多いんですね、でもそうすると残念ながらなかなか通じないんですよね。

話している中に出てくる、知ってる単語だけを何とか読み取るという状態になってしまい、話の流れも表している様子もイメージできないので、話していることがよく分からなくなってしまうのかもしれませんね。

でも、最初からイメージ力をつけるよう教わると、すんなり手話が入ってくるようになってきます。

入門の生徒さんで、どのくらいでしゃべれるようになるのか、3ヶ月で初級のクラスに上がって大丈夫なのかなぁと心配する声が上がったりします。

上達具合は本当に人それぞれなので、一概にこのくらいです!とは、なんとも・・・。

ただ、私が今まで見てきた中で断言できることは、ここで最初から単語ではなくイメージで手話を教わっている生徒さんたちは他で長く通っている方たちより手話の上達が早いです!

とにかく手話の上達には、見る、イメージする、そして自分で表現してみる!ですからね。

あとは、入門の方は当然ですが、まだまだ手話も分からないので何かを伝えようとするときに声に頼ってしまったりします。

全然それが悪いというわけじゃないんですよ。

ただ、身振りでいいから自分で伝えようとすることが大事なんですよね。

そうすることで、上達度合いが全然違ってきます!

それに折角ですから、どっぷり音のない手話の世界に浸かってそれを楽しんでみてください!

皆さんと声ではなく手話や身振りでいっぱいお話できるのを楽しみにしています


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