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執筆者の写真HANAIプロダクション

NA花井盛彦手話教室(4月23日)


こんにちは、アシスタントの大井です。

今日の初級クラスでは、自由にしゃべっていく中で手話表現を見直していきます。

テーマは自由なので、なんとなく普段のおしゃべりと同じ感覚になってしまいがちですが、そこは勉強ですので、きちんと考えて表現をすることが大切です。

ただ単語をつなげた文章で表すのではなく、イメージをそのまま表すようにしてくださいね。

手話を表しながら日本語をしゃべるように口を動かすとリズムもおかしなことになってしまいますので、注意が必要です。

月曜日の初級クラスにはお酒好きな方が何人かいて、お酒の話に。

そして、「酔っ払う」の表現を一度きちんと見直してみることに。

先週大丈夫だった?酔っ払わなかった?という会話をしていたのですが、酔っ払うにしても色んな程度がありますよね。

ほろ酔いから酩酊や泥酔、酔いのレベルは数知れず。その表現方法を皆さんで話し合ってもらいます。


この話し合いこそが大事なポイントです。

勉強のテーマは分かっているけれども、途中段階の話し合いなどは分からないまま。そして、最後に健聴者同士が声で確認している・・・サークルや講習会ではよく目にする光景なんだそうです。

でもそれだと、ろうときちんと通じ合えないままになってしまいます。

大事なのは、手話で相談し、手話できちんと確認をして理解するということです。

酔いの程度の表現方法の相談をしているのに、

「酔っ払って電車で・・・」とか「酔いすぎて寝ちゃって・・・・」という意見もチラホラ・・・

そこで、周りは気づいて「今はその話は違うよ」と一声かけるのが大切です。

本筋とは違う話をしていると、結局一番話し合わなくてはいけない問題から遠ざかってしまう上に、時間も食ってしまいます。

時間を無駄にしないためにも、本筋から逸れないように進めていくことが大切です。

もちろん、相談の中でも相手の表現をキチンと見ていることが大事です。

相手の表現が本当にそれでいいのか。もし変な表現のまま誰も何も言わなかったら、その人の表現は下手なままになってしまうかもしれません。

仲間同士、切磋琢磨するためにも、ハッキリとその表現は変じゃないかな?と伝えることが相手のためになります。

そして、相談なので独り言のようにボソボソとしゃべったりせずに、相手の注目を引いてからハッキリと自分の意見をいい、こんなのはどうかな?と進めていくことが大切です。


そして10では甘いということで(笑)、酔いのレベルを20段階ほど考えてもらい、「1は?」「7は?」「20は?」といように質問をして、それぞれに表してもらいました。

酔うという手話は、人差し指を目の前で回したり、人差し指と親指で輪を作り目の辺りを動かして表します。

皆さん、後者の輪を作って動かして表していたのですが、この両方をレベルによって使い分けることで、もっと豊かに表現していくことができます。

そして、最後にまとめとして、誰の表現が一番良かったのか、はたまた誰も良くなかったのか話し合っていきます。

結局は誰も良くなかったのですが、だからといってそれがダメという訳で決してありません。

大して良くないのにお世辞で上手いねと言っても、それは相手のためになりません。

良くなかったのであれば、今後みんなでもっともっと練習して上手くなればいいだけのことなんですから。

表現力、読み取り力、相談力、こういったものが上がっていくと、授業でももっともっと深い話が楽しめるようになっていきます。

一緒に頑張って行きましょう~。


皆さん、お疲れ様でした。

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