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執筆者の写真HANAIプロダクション

NA花井盛彦手話教室(5月31日)


こんにちは、アシスタントの大井です。

今日の初級クラスはフリートークから始まります。

生徒さんが、「会社の近くの駅が〇〇駅で・・・」という話を始めたしょっぱなからストップが・・・。


ここで皆さんは、何に対してストップをかけられたかがまず分かりません。

まぁ、そりゃそうですよね。だって特になんら間違いがあったという訳ではないのですから。

ここでのストップの理由は、親指と人差し指をつまんで近づけ表した「近い」という手話表現です。

近いと言っても、もう会社のすぐ目の前に駅があるのか、会社の窓から何となく見える程度なのか、最寄というだけで実は結構離れているのか、人それぞれの感覚で全然違うものですよね。

「近い」という単語を安易に使ってしまうのではなく、別の表し方を考えてみるともっとイメージを掴みやすい手話表現をすることができます。

時々、「細かいなぁ」とか「その表現が嫌いなだけなんでしょ」と思う生徒さんもいらっしゃるみたいです。

でもそういう訳ではないんですよね。

その表現がダメだと否定しているわけでもありません(間違っている場合を除いて)。

どうしたらもっと良い表現になるのか、よりろうに通じる表現になるのかを考え工夫していくことが大切なんです。

日本語だってそうですよね。

我々はいつも何の気なしにしゃべっていますけど、話し方の上手い人って常に自分の表現を考え話し方を練習しているんですよね。

手話表現も同じです。

別にいいやと思って表現していたら、下手な表現のままになってしまいます。

細かいと思うかもしれないその指摘こそが、もっと良い手話表現ができるポイントなんです。

ろうに上手いと言われるような手話を身につけていってくださいね。


その後、仕事の話になったのですが、その生徒さん総務のお仕事をしているとのことでした。

で、ここで「あ、総務ね」となった生徒さんと「???」となった生徒さんが。

ただここで注意したいのが、じゃあ総務って何なの?

ただまとめるという手話を表したのでは、人をまとめる役職なのかな?と勘違いしてしまうこともあります。

分かったと思った生徒さんが総務について説明をしていきます。

社員が引越しした際の手続きをしたり、電球交換をしたり・・・

一言で総務と言っても大企業と中小企業では業務内容も違ってきます。


その生徒さんに聞いていくと、電球交換をすることもないし清掃をすることもないそうです。

むしろ、デスクワークやお客様との打ち合わせへの同行などが主な仕事のようでした。

分かったと思っていても色々と話を聞いていくと、実は思っていたことと違っていたってよくあることですよね。

そうならないためにも、色々と質問をして確認をしていってくださいね。


皆さん、お疲れ様でした。

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