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執筆者の写真HANAIプロダクション

NA花井盛彦手話教室(7月30日)


こんにちは、アシスタントの大井です。

今日の初級クラスでは「平気」という手話を使って流れを考えていきます。


「車の運転長時間しても平気」

この場合、「車の運転好きだし楽しいから長時間運転しても平気」というように、なぜ平気なのか説明を加えることで、より「平気」という意味が分かりやすくなります。

「寒いのは苦手だけど暑いのは平気」

曖昧な表現になってしまっては相手にも伝わりにくいですから、どう表現したらいいか考えていかなければいけません。

みんなで相談をしながら表現方法を直していきます。

相手の意図を読み取るにはどう質問するかがとても重要ですよね。

「寒いのはダメなの?暑いのは平気?」こんな質問では、先ほど相手が言ったことのオウム返しです。

初級クラスともなると、そうではなく質問の内容を考えて相手の言いたいことを汲み取っていくことも勉強していきます。

「暑いのが平気って今年のこの猛暑も平気なの?」「クーラーとかつけないでも大丈夫?」などと色々と質問をしていくと、さすがにこの暑さはムリとのことでした。

それなら、平気と言ってしまうよりは、寒いのに比べたら暑い方がマシかな。と言った方がいいんじゃない?という結論に達しました。

平気と一言で言ってしまっても、本当に平気なのか相手の手話が曖昧であればあるほど、しっかりと質問をして確認をしていくことが大切になってくるんですね。


その他にも「友達がお酒好きでいくら飲んでも平気」という例があがりました。

もちろん何の間違いもありません。

でもこの場合「友達がすごくお酒強くて全然酔わない」という表現をした方が、もっと自然な感じだよ。という指摘がありました。

手話と日本語では違う言語なので全く同じという訳にはいきません。

日本語では「平気」という単語を使う場面でも手話ではしっくりこないということが往々にしてあります。

例えば

「スマホ落としちゃったけど、平気だった」

「壊れなかった」という意味で、皆さんよく使うと思います。

でも手話ではこの場合「平気」という表現よりも、「そのまま/変わらない」というような意味で使う「固い」という手話表現を使います。

場面によってより良い手話を使えるように、日本語ではなくイメージを作っていくようにしてくださいね。

その他にも、流れを作る際にどうやって表現しようか考えることもあると思います。

会話形式でロールシフトを使う、自分の話として伝える、見聞きした話として伝えるなどなど。

どれを使っても間違いはありません。その時自分が一番いいと思う表現方法を工夫しながら考えてみてくださいね。


皆さん、お疲れ様でした。

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