こんにちは。高宮です。
ここ最近のステップアップクラスでは、CL+NMS 表現のブラッシュアップに取り組んでいます。
NMS=眉の動き、口元の使い方、体の使い方(例えば肩をすぼめたり…)などですね。
CLの便利さは充分承知している。
NMSの重要性も理解している。
でも同時に表現するのが非常に難しい( ;∀;)
“椅子に座る”という表現にNMSでバリエーションを付けて、
①硬い椅子に座る
②まぁまぁ柔らかい椅子に座る
③柔らかい椅子に座る
この3つをしっかり区別して表現できるようにみんなで練習してみます。
①は眉を寄せたり口元を引き結んだり、椅子の座面を表す指に力を入れて硬さを表します。
「硬さを表現しなきゃ! 」と考えすぎてしまい、椅子に座る前から厳しい表情をしてしまう生徒さんがいました。
これだと椅子が硬いのではなく、
例えば、「何らかの決意を持って着席した」とか「不機嫌そうに座った」という風に誤ったイメージを与えてしまうかもしれません。
自分の体って、コントロールできているようで案外そうでもないんですよね
柔らかさは、座った時のふかふか感。
体が沈み込んで少し肩が揺れるような…。
この時、ニワトリみたいに頭を動かすのは変なので気をつけてください
NMSに集中するあまり手の形がおざなりになってしまい、まるでジャンプしながら椅子に座るような表現になってしまったり、
花井講師から「おいおい、それじゃ椅子ごとひっくり返っちゃうよw」と突っ込まれるような指(足)の動きになってしまったり……。
同時に2つのことをこなすのは難しいですが、NMSを磨くと色んな情報をプラスして伝えられますし、
話の聞き手(手話を見ている側)も疲れずに自然に情報を受け取れるような気がします。
私は仕事柄、不特定多数の聾者と出会う機会がそれなりにあるのですが、話し終わって、
「あ〜、今の人、めっちゃ手話上手かったな〜」と感じることがあります。
その日の帰り道に「何が上手かったんだろう」ってぼんやり考えるんですけど、やっぱりNMSなんです。
特に口元の使い方が上手だと、こちらもストレスなく読み取れるんです。
NMSは自分で意識してやっていかないと身に付かないので、苦しいですけどみんなで頑張りましょう٩( 'ω' )و