こんにちは、アシスタントの高宮です。 今日は通訳現場での話を書いてみます。 もちろん通訳者には守秘義務がありますから、書ける範囲でフェイクを入れつつ…。 「そんなことまで通訳するの?」 「これは通訳しなくていいよ」 って、たまーに言われることがあります。 これは手話に限らず他言語でも、“通訳者あるある”のようですね。 ハリウッドスターが来日してテレビ出演する際、「これは訳さないでいいんだってばw」などと通訳者をイジってるところを見た覚えもあります。 私は幸いにして、意地悪そうな雰囲気で言われたことはまだ無いです。 他愛ない雑談めいた会話を通訳している場面で、純粋にびっくりしたように言われます。 どこまでを訳して、どこからが通訳不要なのか。 それを決めるのは誰なのか。 価値が無さそうなちょっとしたやり取りでも、後々ひょんな事で役立つ情報もあるだろうし、私たち聴者は聞きたくない情報でも自然と耳に入ってくることもある。 そもそも誰かと自然に会話をする時、「この話は必要かどうか」なんて意識してる人はそんなにいないはず。 などなど、ぐるぐる考えてしまいます。 雑談とか冗談の通訳って、難しいですよね💦 事前の予習なんて出来なさそうだし、 手話を学んできた中で、「聴者と聾者では笑いの感覚が違うな〜〜」と感じることも度々あったし……。 難しいけど、そこには親密度を深める芽のようなものがあると思うので、通訳者が勝手に切り捨てていいとは思えません。 四苦八苦して訳して、それなりに通じて笑ってもらえた時はホッとします。 「たぶんそこまでクリアに伝わってないけど気を使って笑ってくれてるのかな…」という時は、内心忸怩たる思いでいっぱいです。 先日も、●●さん(その場には不在)がよく言っている冗談を▲▲さんが他のメンバーに紹介する、という流れがありまして。。 擬人化混じりの、聴者がよく言いそうな表現。 訳してはみたものの、正直あまり手応えは無く、そこからずーっと、どう訳すべきだったのか考えている毎日です( •́ .̫ •̀ )