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執筆者の写真HANAIプロダクション

NA花井盛彦手話教室【NA】初級 1月4日(木)

こんばんは、スタッフの西島です。


今日の【NA】初級35分クラスは、生徒さん同士の会話の中から気になった点を深堀りしていきました。


出身は?

〇〇県や東京都と答えますが、もし声で会話をしていたら「県」や「都」は省略する事が多いかもしれません。手話でも同じですね。無くても伝わるものは無い方が自然な会話になります。


無いほうが自然なものに「円」もあります。

「それ、いくらだった?」

「1万」だけで充分。

あったらダメではありませんが、TPOを考えた自然な会話が良いですね。


地震で家は大丈夫だった?の質問に「問題/ない」ではなく「大丈夫」または「家/変わらない(親指と人差指を軽く曲げた手を右から左へ力を入れながら振る)」。


仕事?の質問に「いいえ(否定の手を振る)」ではなく「違う」で答えたり。


伝わりやすい方法を考えていきました。


「どこに住んでいるの?」

の質問も「住んでいるところ(家/場所)」だとわかりやすいですが、「住んでいるところ(生活/場所)」だと違和感を感じる人も多くいます。

「生活が苦しい」や「一緒に生活してる」「生活の中で…」の様な話の時に「生活」の単語を使うと良いですね。


他には、「田舎に住んでいるから、買い物が大変」をそのまま「大変(拳を握り、両手首をトントンする)」とすると、イメージ的に「高齢や身体が不自由で買い物に行くのにも苦労する」と受け取る人もいるかもしれません。

「大変」の日本語には「面倒」という意味も含まれています。手話なら「面倒」をチョイスする方がしっくりときますね。


NA花井盛彦手話教室では、完全声なしレッスンなので、オンラインクラスも全員がミュートになっていますが、それぞれ一人でレッスンを受けている環境だと、つい日本語対応手話学習者は「喋りながら手話」をしてしまいます。

「怖い」と喋りながら「心配」の単語を表現したり、手と口の意味が微妙に違っている事はよくあります。

どちらも拾ってくれる相手とのコミュニケーションであれば、相手が苦労する(どっちにも注意して読み取らなければならないので)だけですが、どちらかを見落としてしまうと意味が違ってきたり、情報が足りなかったりするので、その癖も直すと良いですよね。


仕事の話の途中で、「研修」「無職」の単語が出ました。


研修は、左手はグーにして右手は人差し指・中指・薬指の3指を伸ばして手首で交差させ、3指をパッパッと払うように2回動かします。


その単語を知らない人に説明しますが、「…勉強?」と説明してしまうと「学校(で働いてる)」とズレてしまいます。


「例えば、初めての仕事、3ヶ月、勉強、練習」と具体的に説明して伝わりました。


無職は、両手を脇のそばでパタパタします。


手ぶらや浪人という意味もありますね。


「美味しそう」と「美味しい」の違いのNMМも学びました。


美味しそう→美味しいの手話単語に、口をすぼめる

美味しい→美味しいの手話単語に、口を結ぶ


以上、盛りだくさんの内容で、濃いレッスンでした。


今日もお疲れ様でした。

読んでいただいてありがとうございます!


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