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執筆者の写真HANAIプロダクション

NA花井盛彦手話教室【コミュニケーション】基礎 1月9日(火)

こんばんは、スタッフの西島です。


今日の【コミュニケーション】基礎クラスは、伝わりやすくする工夫をしていきました。


慣用句やことわざ、日本語をそのまま伝えたところで意味は通じないかもしれませんし、略し過ぎてもそのニュアンスが伝わりません。

特にろう者は「言葉遊び」の文化はありませんので、初めて聞いた、なんてろう者も多いですね。


例えば「石橋を叩いて渡る」

確認に確認を重ねる事を言いますが「確認する事だよ」では味気ないですよね。頑丈な物なのに、疑ってかかる慎重さを伝える必要があります。

「橋(NMМで頑丈そうに表現)、一歩踏み出し頑丈なのを確認したけど、気を張って何度も、何度も叩いて頑丈なのを確認」


「馬の耳に念仏」

これは、聞き流す(聞いていない)と説明してしまうと一見合っていますが、本意とズレてしまうかもしれません。

「聞き流す失礼な人のこと?」と思われない様に、「相手に不必要な事や無駄な事なので、いくら説明しても効果がない」がポイントですね。

「縁の下の力持ち」

人目につかないところで重要な事をしている人の事を言いますが、「陰で支える=妻」と思ってしまうと、意味が違ってきてしまいます。

また、これには悪い意味もあって、報われずに努力だけさせられる事もあるようです。

なので、妻や秘書と置き換えて考えるよりも、家全体の基礎の柱で、これが狂うと床は傾き歪んだ家になり、窓は閉まらずに隙間だらけ…と説明する方が良いですね。


「井の中の蛙大海を知らず」

視野が狭く、見識が浅い人の事を言います。井の中にいて、見上げるのが狭い範囲か上しかない。視線で物語っていますね。


「魚心あれば水心」

心を気持ちと訳してしまっていると、なかなか掴めませんでした。

相手の出方次第でこちらの出方も決まる、という意味ですよね。


「鬼に金棒」

元々、優れているものが、さらにパワーアップすることを言います。

怖いの様なネガティブな印象ではなく、凄い!の様なポジティブな時に使います。


日本語をそのまま手話に乗せるだけでなく、その言葉の持つ意味や心情も掴むことが求められます。

日本手話だけじゃなくて日本語の良い文化も学べるのは楽しいですね。


今日もお疲れ様でした。

読んでいただいてありがとうございます!


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