こんにちは。かなへびです。
今日はHANAIプロダクション【手話クリニック】初日でした。
ホームページを見て参加を決めた方、NA花井盛彦手話教室の生徒さん等参加者は色々です。
自己紹介や「どこから来たの?」「手話始めてどのくらい?」などお互いに質問しあって
はじまる前から和やかな雰囲気でした。
遠くは3時間もかけて参加された方もいらっしゃいましたよ。
はじめのテーマは【CL】。
【CL】って言葉としては知っていても実際にはわかっているようなわからないような・・・
たとえば「パン」の手話。表現は知っているけどどんなパン?
“食パン”“メロンパン”“クロワッサン”“コロネ”etc...
「事故」の手話。この表現だけだとどんな事故かはわかりません。
事故をおこしたのは“人と車?””“車と車?”、
ぶつかり方は“正面衝突?”“玉突き?”etc...
色々な状況がありますが【CL】なら一瞬で表現できます。
みんなで【CL】を使った表現を考えました。
「ビルの屋上から鉄パイプが落ちてきて人に当たった」
「ホームで押されて電車との隙間に落ちた」
「雨の日に自転車で道を渡ろうとしたら自動車事故が起こった」
などいろいろな例が挙げられました。
どうしても説明が長くなってしまったり、何がCLで表されているのか曖昧だったり・・
本当はもっと短く直感的に表現したいのにいざ流れを考えると
頭の中で日本語で考えそれをそのまま表現しようとする自分に毎回反省してしまいます。
休憩時間はみんなで近くのコーヒーショップへ。
内装が木を基調とした造りの清潔感のあるお店です。
その後、NA花井盛彦手話教室の発表会の話になりました。
発表会は大勢の生徒さん達がテーマを決めてグループごとに発表しますが、台本などは無く練習も手話だけで行われます。
最近の発表会では、その場でMCや通訳を任されるなど臨機応変に対応することを求められました。
そうすることで手話も格段に上達するそうです。
過去の発表会で興味深かったテーマで
【語彙】【日本語と手話のズレ】というものがあります。
【語彙】ですがたとえば「好き」という表現。
手の動きは同じでも表情や間の取り方によって
すごく好きからまあまあ好き、好きでもないまで表現できます。
「おいしい」の手話表現もも同様です。
「嫌い」とか「まずい」などの直接的な表現を使わなくても微妙なニュアンスまで表すことが可能です。(私にはまだまだ難しいですが・・・)
【日本語と手話のズレ】については四字熟語や慣用句など漢字や単語をそのまま手話で表現してもろう者には意味がつかめないことを教わりました。
「膝が笑う」とか「目茶苦茶」なんてそのまま日本語を手話に直して表してみても本来の意味は伝わりませんよね。
その後は遠方から参加した方の地元の手話を教えてもらったり
花井先生の「アレンジももたろう」のお話を見たり・・
この「アレンジももたろう」、最高です。
手話を全く知らない人が見てもきっと面白いと思うに違いありません。
その表現力に驚きながら改めて【CL】の大切さを実感しました。
盛りだくさんな内容でこの楽しさを伝えきれないのが残念です。
クリニック終了後は場所を移して交流会。
手話だけで過ごした充実の一日でした。
次回12月15日も楽しみにしています。 花井先生、参加者の皆さん本当にありがとうございました。
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